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塾開業の成功法則:初心者でも安心のステップガイド

 

1. 塾開業の魅力と市場動向

1.1 塾開業のメリット

塾開業には多くのメリットがあります。まず、参入障壁も低く、開業コストも低く抑えられることです。小さい個人塾なら物件や設備に費用がかからないからです。そして、自由な経営スタイルが挙げられます。自分の教育理念や方針に基づいて運営できるため、独自のカリキュラムや指導方法を採用することが可能です。また、地域社会への貢献も大きな魅力です。地域の子供たちに質の高い教育を提供することで、学力向上や進学支援に貢献できます。さらに、塾を通じて地域のコミュニティと密接に関わることができ、信頼関係を築くことができます。これらのメリットは、塾開業を考える多くの人々にとって大きな魅力となっています。

1.2 現在の市場動向

現在の塾業界は成長トレンドにあります。特に、ICT(情報通信技術)の活用が進んでおり、新しい教育方法が次々と導入されています。オンライン授業やデジタル教材の普及により、場所や時間にとらわれない学習が可能となり、塾の運営方法も多様化しています。また、少子化の影響で一人ひとりの生徒に対するきめ細やかな指導が求められるようになり、個別指導塾の需要が高まっています。これらの市場動向を把握することで、塾開業の成功に向けた戦略を立てることができます。

総務省「我が国のこどもの数 -「こどもの日」にちなんで- (「人口推計」から)
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/topi1410.html

2. 塾開業の準備ステップ

2.1 ビジネスプランの作成

塾開業において、ビジネスプランの作成は非常に重要です。まず、目標設定と市場調査を行い、自分が提供する教育サービスの強みや競合他社との差別化ポイントを明確にします。次に、資金計画と収支予測を立て、開業に必要な初期投資や運営費用を把握します。これにより、資金調達の方法や収益モデルを具体化することができます。ビジネスプランは、塾開業の成功に向けた道筋を示す重要なツールとなります。
塾の開業のための初期投資は、300~500万程度が必要です。
【開業の初期投資の内訳】
・物件取得費
・内装工事費
・看板設置費
・設備費
なお、塾を開業した後、運営するにあたっては以下のようなランニングコストがかかります。
【開業後の運営費の内訳】
・テナント料
・人件費
・水道光熱費
・教材費
・広告宣伝費
・ロイヤリティ(フランチャイズに加盟する場合)
*フランチャイズに加盟した場合のロイヤリティは、売上の10~15%で設定されていることが多い。

2.2 法的手続きと必要な許可

塾開業には、法的手続きと必要な許可が欠かせません。
開業届
事業を始める場合には税務署に「開業届」の提出が必須です。
開業届を提出するにあたり、手数料はかかりません。マイナンバーカードあるいは本人確認書類があれば、簡単に手続きすることができます。屋号の記入欄がありますので、開業前に塾の名前は考えて行きましょう。

国税庁「個人事業の開業届出・廃業届出等手続」
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm

青色申告承認申請書
確定申告を青色申告で実施するために必要な書類です。塾の開業に必須ではありませんが、最大65万円の控除などの大きな節税効果があります。特に手続きをしない場合は自動的に白色申告になります。

国税庁「所得税の青色申告承認申請手続」
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/09.htm

事業開始申告書
開業届のほかに、各都道府県の定める最寄りの役所に事業開始申請書を提出する必要があります。申請書は、役所のホームページでダウンロードすることができます。開業前に予め必要事項を記入し、捺印の上、窓口に提出します。

【法人の場合】給与支払事務所の開設届出書
法人として講師や事務員などの従業員を雇うときは、税務署に提出しないといけません。併せて、源泉所得税に関する手続きも必要です。

このような開業に必要な手続きを確認し、必要な書類を準備します。次に、法的要件と規制を遵守するために、教育関連の法律や規制を理解し、それに基づいた運営を行います。これには、施設の安全基準や労働法の遵守などが含まれます。適切な手続きを踏むことで、安心して塾を運営することができます。

2.3 開業場所と設備の選定

塾の開業場所と設備の選定は、成功に大きく影響します。まず、立地の重要性を考慮し、アクセスの良い場所や需要の高い地域を選びます。次に、必要な設備を選定し、快適で学びやすい環境を整えます。これには、教室のレイアウトや学習機材、ICT設備などが含まれます。適切な場所と設備を選ぶことで、生徒の満足度を高め、塾の評判を向上させることができます。
【塾開業の場所】
・ロケーション調査し対象生徒の多く住んでいる場所
・メイン通りに面した1階もしくは2階の目立つ場所
・学校が近くにある
・教育意識の高い地区にある
・新しく開発が進んでいて若い夫婦世代が多く住んでいる場所

3. 効果的な塾運営のポイント

3.1 教材とカリキュラムの選定

効果的な塾運営には、個別最適な授業を行うための教材とカリキュラムの選定が重要です。一人ひとりの生徒のレベルや目的に合わせた汎用性の高い教材とカリキュラムを用意できるかが最大のポイントです。まず、効果的な教材を選び、生徒の学力向上に役立つ内容を提供します。次に、カリキュラムを構築し、体系的な学習プランを作成します。これにより、生徒が目標に向かって効率的に学習できる環境を整えます。適切な教材とカリキュラムを選ぶことで、生徒の学習意欲を高め、成果を上げることが塾の使命であり、開業にあたってしっかり準備しておきたいポイントです。

3.2 生徒募集とマーケティング戦略

生徒募集とマーケティング戦略は、塾開業の成功に欠かせません。まず、効果的な広告手法を活用し、塾の魅力を広く伝えます。次に、SNSやウェブサイトを活用し、オンラインでの集客を強化します。これにより、多くの潜在的な生徒にアプローチし、塾の知名度を高めることができます。効果的なマーケティング戦略を立てることで、生徒数を増やし、塾の経営を安定させることができます。

・チラシの作成
 開業時、塾の存在を知ってもらうためにチラシの作成はマストです。作成したチラシをポスティングや学校前で生徒に配布して、問い合わせに繋げます。
・ホームページの作成
 塾を探すにあたってほとんどの人がWebを使います。塾の概要や料金などの基本情報から塾の雰囲気を伝えるブログ記事など様々な情報を発信できます。
・Googleビジネスプロフィールの活用
 塾を検索する時、スマートフォンで「〇〇駅近辺塾」などで検索するケースはとても多い。上位に塾名が出るようにMEO対策をすると、より問合せに繋がります。
・SNS配信
 塾の商圏は教室から半径1.5キロ~2キロと狭いです。その範囲に住んでいて年齢や年収、子供の教育に関心ある方などにターゲットを絞り込んで配信することで、最初の接点を作る手段としては非常に有用です。
・紹介制度や兄弟割引プランを作る
 普通の広告宣伝にかかる費用と比べたら、友人紹介や兄弟入会はわずかな出費で済みます。授業料割引きやちょっとしたプレセントなどの特典を用意すれば紹介からの入会が増えます。

3.3 継続的な改善と成長戦略

塾の運営には、継続的な改善と成長戦略が必要です。まず、生徒のフィードバックを活用し、指導方法やカリキュラムの改善点を見つけます。次に、新しい教育技術を導入し、常に最新の教育方法を取り入れます。これにより、塾の質を向上させ、生徒の満足度を高めることができます。継続的な改善と成長戦略を実行することで、塾の競争力を維持し、長期的な成功を目指すことができます。

4. 青山英語学院アシストのサポート

4.1 開業支援サービスの紹介

青山英語学院アシストでは、塾開業をサポートするための多様なサービスを提供しています。初心者向けのサポート内容として、ビジネスプランの作成支援、法的手続きのアドバイス、開業場所や設備の選定に関するコンサルティングなどがあります。また、開業にあたっての初期費用や経営が軌道に乗るまでの運転資金として、金融機関から融資を受けることが一般的です。その際に提出する「創業計画書」や「経営計画書」の作成も行います。専門家のアドバイスを受けることで、開業に関する不安や疑問を解消し、スムーズなスタートを切ることができます。これらのサポートを活用することで、塾開業の成功率を高めることができます。

4.2 成功事例の紹介

青山英語学院アシストでは、実際の成功事例を紹介しています。成功事例を通じて、開業者がどのようにして成功を収めたのか、そのポイントを学ぶことができます。また、開業者の声を聞くことで、具体的なアドバイスやヒントを得ることができます。成功事例の紹介は、これから塾開業を目指す方々にとって、非常に参考になる情報です。これらの事例を参考にすることで、自分自身の塾開業に向けた準備を進めることができます。

監修者:寒河江 毅 青山英語学院CEO

 

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